花笠人形印

ヤマコン通信 令和3年1月号

 あけましておめでとうございます。

 山形では、例年より積雪がとても多く真冬の景色になっています。

 山形市では、12月30日の午後から雪が降りだして、40cmほどの積雪になりました。12月14日から一週間ほどの降雪で積もった雪が解ける前に降り出したので、今シーズンの根雪は12月14日からということになりそうです。

 スキー場開きの時点でほとんど積雪のなかった蔵王スキー場は、ほぼ全てのゲレンデで滑走可能となっています。また、樹氷も大分成長したようで、2月28日(毎日ではありませんが)までライトアップが行われています。
 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにGOTOトラベルが停止されていて、「ぜひ、山形を訪れてください。」と言えないのがとても残念です。

 山形県でも11月の中旬以降ほぼ毎日新型コロナウイルスの新規感染者が発生していますが、家畜の世界でもウイルスが猛威を振るっています。鳥インフルエンザが各地で発生していましたし、東北初の豚熱(以前は豚コレラと言っていましたが、コレラとは全く関係のない病気なので豚熱と変更されました。また、豚熱は人に感染することはありません。)が山形県で発生しました。感染経路は特定されていないようですが、豚熱に感染した野生のイノシシが県内で確認されたということで、野生のイノシシから感染した可能性が高いかもしれません。
 野生のイノシシからの感染となれば豚熱も野生動物の被害と言ってもよく、熊や猿の被害と合わせて昨年は野生動物の被害が多い年でした。

山・黒沢峠ある記
 この峠は越後米沢街道(十三峠)の黒沢です。現在の黒沢峠の長さは2.6kmであり、内1.6kmに敷石が敷かれ、その石の数は3600段と言われています。敷石工事は天保10年(1839年)から慶応3年(1867年)にかけて行われ、36,800人を超える人夫を掛けた十三峠の悪路改修工事の一環です。・・省略・・。この峠を通った著名人として直江兼続、五郎八姫、大愚良寛、西郷隆盛、原敬等が知られています。また、明治8年(1878年)にこの峠を通ったイザベラ・バードは集落やそこに住む人々の様子を詳しく日本奥地紀行に記しています。・・省略・・。平成8年(1996年)には文化庁の「歴史の道百選」に選定され『これほど美しく特徴ある街道は「歴史の道百選」の中でも唯一のものだ』と紹介されています。と黒沢峠案内板(小国町文化振興基金助成事業)にありました。
 黒沢峠祭り広場で準備を済ませ小雨の中を石切場、座頭転び、楢木平、一里塚、古屋敷跡、黒沢峠頂上(標高468m)、市野々登り口(標高245m))付近の駐車場へと歩く。市野々飛泉寺の大銀杏、小国旧街道片洞門渓谷、「道の駅いいで」一休みしてアプルスへ帰る。
置賜地方と越後を結んだ「越後街道」十三峠のひとつ黒沢峠古道を歩こう
アプルス(NPO法人生涯スポーツ振興会)企画 参加者10名・スタッフ3名
文 令和2年12月下旬 よしはる 

 今月は山形県の山に、「黒沢峠」を追加いたしました。

 樹氷ができるアオモリトドマツが害虫による食害の影響で沢山枯れていましたが、今年の夏の調査では新たな枯れ木は確認されなかったそうです。今後は、アオモリトドマツの再生に取り組んでいくことになると思いますが、蔵王は国定公園で植樹などはできなく、採取した自生苗の移植の実験が行われています。元のアオモリトドマツの林になるには簡単ではないと思いますが、山形の誇る樹氷が守られそうで安心しました。

 旧年中は、ヤマコン食品の玉こんにゃくをご愛顧いただきましてありがとうございました。今年もよろしくお願い申し上げます。

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