花笠人形印

ヤマコン通信 平成23年7月号

 山形では、稲が15cm程になって田んぼの水面が隠れ、緑の絨毯の景色になり始めました。

 東北地方の南部では、21日に平年より9日、昨年より7日遅く梅雨入りしました。梅雨に入ってからは、ほぼ毎日雨が降り続いています。山形県では、幸いなことに大きな被害は出ていませんが、酒田市の最上川スワンパークに設置されていた白鳥のモニュメントが、増水によって流されたりしています。
 さくらんぼも主力の佐藤錦が収獲時期を向かえていますが、太陽が顔を出さないので色付きが少し悪いようです。今年は、農家の方々にとって大雪、原発事故、そして大雨と心の休まらない年になっています。せめて、梅雨明け後の夏は順調な天候になってほしいと思います。

 例年なら、さくらんぼ狩りで賑わっているはずの山形ですが、今年はかなり人出が少ないようです。東日本大震災のよる団体客の減少と、高速道路無料化社会実験の終了による個人客の減少のダブルパンチではないでしょうか?
 各観光地ではお客様に来ていただくために、例えば蔵王温泉にお泊りの方だけへの特別なサービスで、トレッキングの案内が無料になる蔵王山岳インストラクター協会が主催するチャリティートレッキングなどを行っています。
 ご旅行をご計画の際は、ぜひ山形も候補のひとつに入れていただけますようお願いいたします。

山・蔵王ある記
 6月6日(月)蔵王中央高原に散策に行きました。高嶺桜と山荷葉の花を見たい思いからです。蔵王中央ロープウエイ鳥兜駅~鳥兜山展望台~紅葉峠~片貝沼周辺~目玉沼~うつぼ沼~五郎岳登山口~ドッコ沼までの散策です。サンカヨウ・タカネザクラ・ムラサキヤシオツツジ・タケシマラン・オオバタケシマラン・ツバメオモト・ミヤマスミレ・ミツバオウレン・マイズルソウ・タニウツギ・ハウチワカエデが咲いていた。高嶺桜と山荷葉の花は思い通り楽しむ事が出来ました。
 6月13日(月)熊野岳周辺の高山植物の花を見に登山です。蔵王山麓線ロープウエイ地藏山頂駅まで行き、地藏尊に参拝して歩き出す。地藏山(1736m)~ワサ小屋跡~御釜~熊野岳(1841m)までの登山道にはミネズオウ・コメバツガザクラ・イワカガミが誇らしげに咲いていました。稀にイワウメを見つけることが出来ます。これか ら咲く花はコマクサ・ハクサンチドリ・アオノツガザクラ・ムシトリスミレ・オノエラン・ウラジロヨウラク・イワハゼ(アカモノ)・ヒナザクラ等々楽しめることでしょう。
平成22年6月13日(月) よしはる

 今月は山形県の山に、「蔵王」を追加いたしました。

 原発事故により電力不足のおそれが心配されていて、それに備えて、事業所が発電機を準備したり、個人で発電機を準備したりしている方もいます。
 大規模停電を避けるために、電力会社では被害を受けていない火力発電所をフル稼働させているはずですし、事業所などの発電機はディーゼルエンジンを使ったものです。東日本大震災の後は、地球温暖化のニュースは全くと言っていいほどありません。確かに、現在の日本は緊急事態で、二酸化炭素の排出量のことまで考えてはいられない状況ですが、地球温暖化の議論は何処に行ったのでしょうか?

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